FXのチャート分析を勉強していると、必ずと言っていいほど目にする「一目均衡表」。もこもこと広がる「雲」が特徴的なこの指標、実は日本で生まれたテクニカル分析手法だということをご存知でしょうか。
今回は、前回のドル円相場分析でも登場した一目均衡表について、まずはその成り立ちから解説していきます。
目次
一目均衡表の成り立ち
一目均衡表は、昭和初期に「一目山人(いちもくさんじん)」というペンネームの相場師によって考案されたテクニカル指標です。数千人もの人手を使って、何十年分もの相場データを検証しながら作り上げたと言われており、非常に長い年月をかけて完成された分析手法です。
海外で生まれた多くのテクニカル指標が「価格」を中心に分析するのに対して、一目均衡表は「時間」の要素を重視しているのが大きな特徴です。相場は値段の上げ下げだけでなく、時間の経過とともに転換点を迎えるという考え方(時間論)に基づいて設計されています。
なぜ「一目均衡表」と呼ばれるのか
「一目均衡表」という名前には、「一目見ただけで、相場の均衡状態(買いと売りのバランス)がわかるように」という考案者の狙いが込められています。
チャート上に表示される「雲」と呼ばれる帯は、この均衡状態を視覚的に表したものです。ローソク足が雲の上にあるか下にあるか、雲の厚みや向きがどうなっているかを見るだけで、相場の勢いや方向感をおおまかに掴めるように工夫されています。
現在では海外のトレーダーの間でも「Ichimoku Cloud」として広く知られており、日本発祥のテクニカル指標として世界中で使われ続けています。
